ミニマガつみき

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11月号

●▲■♪つみき通信11月号♪●▲■ 

平成14年11月7日 発行

急に冬がやってきて、寒さに震えてますが、皆様いかがおすごしですか?
では、今月のMLダイジェスト紹介いたします。

【生体リズムについて】

昼間、如何に目を覚ますか、ということと同時に、リズムがとても重要だと思います。以前のメールにもありました
が、「目をさませばいいってもんじゃあない」確かにそうで、生体リズムが重要なんですね。
自閉症の方は、お父さん、お母さんが100点満点で接しても、なかなか、リズムがとれません。
それは、生後4ヶ月までに睡眠覚醒リズムを形成する脳幹の障害を持っているということを示しています。
リズムを作るのは、目の奥にある視交叉上核というところで、そこに、光からの刺激が神経を伝って入るので、光が
重要です。だから、早起きが重要です。
そして、夜は、目からも その他からも色々な信号が松果体というところに伝達され、メラトニンを分泌するように
しています(とても簡単に説明してます)。
それから、昼間に如何にはっきり目をさますか、ということは、単に目がさめているだけではだめで、何か集中して
楽しそうにうれしそうに、目が覚めていないとだめなんですよね、これが難しい。
私達は、皆さんが書かれている、1歳半位から見られる、中途覚醒(夜間起きて遊んでしまう)に、l-dopa少量療法
を行い有効性を認めています。これは、不安定なレム期を安定させているからです。
皆さん、大変だと思いますが、どうぞ頑張ってください。
ビタミンBは、ドパミンを増やす働きをすると思いますので、前頭葉が発達しきる15歳位まで使っても良いのでは
ないでしょうか。いつやめるのかは、つまりなぜ始めたか、と思います。それがはっきりしていないので、そのよう
な疑問が残るのだと思います。これから始める方、なぜ、始めるのか、をきちんとしましょう。
「保護者の責任」も良いのですが、一緒に考えていきたいですね。 星野恭子

【独り言について】

ヴィデオをやめたら独り言が減ったという話を何度も聞いています。現時点では、絵本や玩具で遊ぶほうが良いと思
います。長期的には、以下のような方法も試してみると良いでしょう。
1. 家庭用のヴィデオカメラで製作した教材を見せる。
実際にお子さんが生活している場所で、お子さんの視点と同じ位置にカメラを設定して撮ります。
一と向かい合っての会話の練習など、お子さんが言うべきセリフを大人がナレーションで入れます。
できるだけ、お子さんの目に映る画像に近いものにすると良いそうです。
(これはドナさんが薦めている方法です。)
2. できるだけ家事の手伝いをさせる。
ABAをしていない家庭でも、この方法で成果を上げたという話は何度か聞きました。
相互のやりとりになっていなくても、誰かと一緒に何かをするという経験は非常に大切です。
一人でできることでも、二人でやった方が楽しいという体験を多くすることが目標です。
3. 協力者を探す。
本格的なABAができなくても、子どもだけの集団に入っていく前のステップとして、複数の年長者が交替で相手
をすることは大切です。ABAも一人で頑張ると必ず燃え尽きます。
4. お父さんにもできるかぎり協力を要請する。
子どもが幼いときに時間を共有できない父親は必ず後悔します。男たちが家族を置き去りにして仕事に専念すれ
ば少子化の悪循環は進むばかりです。職業人として活躍できる期間は何十年かありますが、父親としての期間は
数年だと思います。お子さんが幼い時期を逃したら、それもほとんど無いでしょう。夫婦の仲が険悪になるほど
強く要求する必要はありませんが、あきらめず、しつこく、できる範囲での協力を(早く帰ってくることを)要
請して下さい。 <R.I>

【就学前健診】

去年11月の就学前健診は、娘にわたしが付き添って、でました。 
その前から、教育委員会のかたには会って話し合いを続けておりましたので、娘が私といるときにどういう状態で、
他の子に対して危害を加えない、ある程度は集団のルールを守れる、(さらに、笑顔がかわいい)などを、まわりに
アピールするためと、私自身が、同年代のほかの子供たちの様子を見てみたいという理由からです。
視力検査、聴力検査はできませんでしたが、「以前、専門医に診てもらって大丈夫だと言われてます。」といって、
パスさせてもらいました。
待ち時間、他の子からの反応など、なかなかいい感じで、そのとき、となりにいて、娘に興味をもってくれた女の
子が、今同じクラスにいて、お互いに楽しそうに遊んだりしています(ほとんど、遊んでもらってる・・)。
普通学級(通常学級)に入れたいと考えていらっしゃるかたは、準備運動として就学前健診にお子さんを参加させ
てみても、いい練習になるのではないかな、と思います。健診時の親の付き添いについては、教育委員会に話せば、
たぶん、学校側に伝えてもらえるのではないかと、思います。
わたしは、自宅で、教育委員会のかた(二人)と2時間にわたるバトル(その間、子供のトイレにたったり、台所
をちょろちょろされて連れ戻しに行ったり、忙しかったです)のあと、「失礼なことを申しあげて申し訳ありません
でした・・」と言っていただきました。
 わたしも「いえ、大丈夫です。 私も本音でお話させていただきますから。 これからも、よろしくお願いします。」
と答えました。
その時、強行な立場の方のかたが、こうおっしゃったのです。
「そう言っていただけて、よかったです・・。 一度お会いして、もう二度と来るな!とおっしゃる親御さんが多い
ので。 ・・・では、また、来させてもらいます!」
と、やる気満々で帰っていかれました。
家を片付けるのは大変ですので、それからは、主人が市役所に出向いていって、毎回30分くらい、冷静なバトル
をくりかえしました。(私だと、熱血バトルになってしまうので、主人に行ってもらって助かりました)
教育委員会のかたも、鬼ではありませんので、教育委員会の立場で動いている部分もあると思います。
親よりも教育委員会が偉いということは無いと思いますので、臆することなくご自分の意見を述べたほうがいいと思
います。「お子さんのためには何が一番大切か、よく考えて」というのが常套句のようですが、わたしは、今までそ
の台詞を、いろいろなところで何度もききました。
「親として一番いいとおもっているから、そう言っているんです」と答えたこともあります。
最終的には、親が判断してくれという意味だと思って、「この方法がいいと思いますので、やらせて下さい」と、教
育委員会を説得するのも、ひとつの道だと思います。
最終的に通知を受けとるまでは(たしか1月最終日)、まだ決定ではないはずですので、就学については、最後まで粘
ってみて下さい。 親よりわかっている教育者なんて、いないと思いますよ。      <H.K>

【催し物紹介】

日程は過ぎているものもありますが、こういうものもありますという情報です。

①地域限定情報ですみませんが、催し物のご案内です。
事務局のはぐくみ塾は知的障害児等のための塾のようです。
会場が東京湾アクアラインを通って、横浜から高速バスで55分+路線バスで20分・・・うーん、遠いですねぇ。
(詳しくは最後の会場案内HPをご覧下さい)
数年前保健婦の研修会でかずさアカデミアのDNA研究所を見学したことがあるのですが、なかなかすごいところ
でした。自閉症治療もDNA研究で可能になる時代がくるのだろうな・・・等と思いつつ見てきました。
*塾とコンサートのHP:http://www.escor.co.jp/hagukumi/event.html
このゆびとまれコンサート  ~ 音 楽 を あ そ ぼ う           
                   音 楽 を 聴 こ う ~ 
  神子 真由美  DOLCE MUSIC SCHOOL主宰: http://www04.u-page.so-net.ne.jp/wb3/piano/
  ■2002年11月17日(日)(開場;13:00、開演;13:30、終了予定;15:00)
  ■かずさアカデミアホール 2F会議室
  ■全席自由   1200円 (前売り1000円)
  ■チケット販売-----はぐくみ塾 かずさアカデミアホール
 お問合わせは事務局へどうぞ
  主催   このゆびとまれコンサート開催実行委員会
  事務局  はぐくみ塾 鈴木敏子:君津市坂田356-1 電話0439-55-1147
  後援  (株)かずさアカデミアパーク
* 会場のHP:http://www.kap.co.jp/arc/access.html
                                  <ひろぴー>
②今月の3日から6日(台風の後で真夏日でした)、息子とJR・JAS労組主催の障害児の為の「旅のプレゼント
in東京」に参加しました。公に大きく募集していないらしく、たまたま月2回通っているクリニックで募集を知りま
した。その時々で開催地が代わり、去年は確か東京→北海道だったそうです。
JRの職員の方がひとりひとりにボランティアスタッフとして付いてくれます。
片道が寝台車(16時間)で、もつかな・・・と迷いましたが大人1万円、子ども5千円と、ディズニーランドに惹
かれて(^^;;思い切って行ってきました。スケジュール的に忙しかったのですがスタッフの方の熱意が伝わって
感謝感謝の旅でした。息子はミッキーに会えた!!と大喜びでした。ずーっとしゃべりっぱなしで途中私も切れまし
たが(苦笑) 残念ながら後2回(今回は第8回。5歳児以上)で終了してしまうそうです。   <S>

【GPL検査15%割引中】                                

GPL(グレートプレインズ研究所(米):生物学的治療法を研究する会社)の検査が、大阪在住会員さん
のご尽力により、しばらくの期間、つみき会員に限り、15%割引で受けられるようになりました。
ありがとうございました。
この機会に検査を受けられたいと思われる方は、以下の内容を明記の上、坂田まで葉書等でお申込
下さい。
1:受けたい検査項目 ペプチド検査、尿メタル検査のみか、追加項目がある方は書いてください
        (血清が必要な場合は採血をしてくれる医療機関の協力が必要です)
2:テープオンバッグの必要有無(トイレ訓練されてない子供のための尿採取袋)
3:保護者氏名、被検者氏名年令性別、郵便番号、住所(都道府県から)、電話番号、メールアドレス(あれば)
申し込み先:坂田順子(住所は封書裏をごらんください)
申込締切:出来るだけ11月22日(金)までに (思案される方はご一報ください)
ペプチド検査、尿メタル検査以外にも受けてみたいが資料をお持ちでない方は、
http://www.greatplainslaboratory.com/japanese/testkits.html  をご覧ください。
また主な検査の内容は、GPLの担当の方からのメールを、以下に転記しますので、こちらも参考にしてください。
・ 『有機酸検査』は、消化器系で増殖している微生物、特に悪玉細菌の生成物の量を測る検査です。
自閉症児は過去に抗生物質を投与されており、それが細菌の増殖を引き起こし、生成物は代謝において体の生化学
的な機能や脳に影響を起こすことが知られています。
・ 『酵母菌検査』は、検便で悪玉細菌である酵母菌の有無を調べます。そして、どの抗真菌剤が効果的かを培養す
ることにより見極めます。
この2つの検査は「コンボ(検査名)」として受けることができます。
・もう一つの代表的な検査は『ペプチド検査』です。
自閉症の子供は牛乳や麦に含まれるたんぱく質(ペプチド)を消化できない先天的異常性があり、尿検査でこのペ
プチドの量を測ります。通常以上検出された場合は、ペプチド問題があることになります。
このペプチドは、「リーキーガット症候群」とよばれる腸漏れによって体内を循環し、脳に流れこみ、それが自閉
症的行動を引き起こすと言われています。
このペプチドの異常性が検出されなくても、ほかの食物にアレルギーがあるお子さんもいます。
その食物を食べることで行動的異常性が現れるので、『食物検査』も有効です。
ただ、これは血液検査で、血清を採取していただかなくてはいけません。個人ではなく、医療関係の方に受託する
のが一番ですが、担当医は医者にこの検査を受ける旨を伝えて、血清採取に協力してもらえるかどうかの確認を取
る必要があります。
・ほかには『メタル検査』があります。水俣病などのように、金属性毒素は体の各器官に大きな影響を与えます。
(水銀、アルミニウム、鉛など)
以上、簡単な説明ですが、参考にしていただければ幸いです。
検査内容詳細はパソコンHPでご覧になれますが、パソコンをお持ちでない方で、詳しい内容をお知りになりたい方
は坂田までご連絡ください。
今回の検査金額は、調査出来ていなくて申し訳ありませんが、2001年8月の資料によると、例えば、
有機酸テスト:26400円、酵母菌テスト:18450円、コンボ(有機酸と酵母菌のテストのセット):31980円
ペプチドテスト:12177円、メタル尿テスト:19680円、メタル血液テスト:20910円・・・・といった感じでした。
参考にして下さい。
ちなみにつみき会員内で、申込の多い検査は、ペプチド・尿メタル。コンボを申し込む人もちらほらだそうです。
また、これは強制ではないのですが、今後のフォローの為に、検査結果は、一部はご本人に、もう一部はつみきの
会に届けていただくという形をとることを考えています。検査申込される方で、この、「結果をつみきの会にも保管
する」ということを希望しない方は、事前にお申し出ください。会に保管はしません。

【本の紹介】

娘が通うなかよし学級で使っている音の出る教材を紹介します。(過去に紹介されているかもしれませんが)
うたって かいて けせるえほん① 音のでるえかきうた
絵/くすはら順子・上村千栄・ようふゆか    歌/坂本裕子
編集・制作 株式会社みっとめるへん社     発行所 株式会社ポプラ社
上記のホームページ:http://www.poplar.co.jp
のベストセラーから探すの29位にランクされています。(9月10日~9月16日の週間ベスト30の中)
他にも遊び&教材になりそうなものもありました。   <M.S>

【お知らせコーナー】

<神戸11月定例会のお知らせ>
 神戸11月定例会を下記の要領で開きます。
  日時:11月24日(日) 13:30~17:00
  場所:JR神戸駅前クリスタルタワー6階創作工房AB
  参加費:1人ないし1家族500円

※今後の神戸定例会予定
・12月:12月15日(13:30~17:00) クリスタルタワー4階創作工房AB
   ・1月:1月19日(13:30~17:00) クリスタルタワー4階創作工房AB

<東京11月定例会のお知らせ>
東京11月定例会を下記の要領で開きます。  
日時:11月30日(土)  13:30~17:00
場所:恵比寿駅東口施設(電話番号;03・3473・5320)
JR恵比寿駅の西口(1階)の改札口を出て、右手にある駅に隣接している「ベッカーズ」
の前を通り、車道に面している道を右に折れ、数十秒歩くと右手にあります。
(東口施設なのに、西口から行った方がずっと近いです。)
駅の改札口から30秒ほどで着くと思います。

内容:般化訓練・集団プログラム

会費:1000円

以上つみき通信11月号でした。
来月もよろしくお願いします♪
<編集担当 坂田順子>