ABA支援者育成及び
ABA療育支援士
認定制度
ABA療育支援士とは
「ABA療育支援士」とは自閉症その他の発達障害を持つ子どもに対するABA療育に従事する人たちのために、NPO法人つみきの会が独自に認定する資格です。ABAに関する一般的な知識だけでなく、不連続試行法(DTT)を中心とするABAセラピーの基礎スキルを身につけた人材の育成を目的とします。
資格要件
- つみきの会が主催する「ABA支援者養成講座」に参加し、最終日の修了試験(筆記及び実技)に合格すると、仮認定を受けられます(仮認定料のお支払いが必要です)。
- 筆記試験はつみきの会の指定する入門テキストの理解を問います。実技試験は、原則として発達障害を持つお子さんを相手に不連続試行型のABAセラピーを体験していただき、その基礎スキルの習得度を見ます(お子さんの協力が得られない場合は、スタッフが子ども役になり、模擬セラピーをしていただきます)。
- 合格者は合格通知を待って、仮認定料をお振込みいただきます。またつみきの会未入会の方は正会員ないし準会員としてご入会いただきます。以上2点を確認できた方に、仮認定通知を交付します。
- その後、各自の職場で発達障害児への療育・支援にABAを用いながら、約半年後に行われる「支援者養成講座フォローアップ」に参加していただき、その際に2次試験(筆記、実技、自身が取り組んできたABAに基づく支援の実践報告)を受けていただきます。この2次試験に合格することで、正式認定となり、「ABA療育支援士認定証書」を発行します(認定料のお支払いが必要です)。
ABA療育支援士の特典及び責務
- ABA療育支援士は、「ABA支援者継続講習会」((株)NOTIAセラピスト勉強会と合同。東京、名古屋、大阪、神戸で2か月に一度開催)に参加することで、継続的にABAの講義や実技指導を受けることができます。他にもオンラインで年に数回開催する「アップデート講習会」や、年に一度の「ABA療育支援士全国集会」などで、ABAの知識や技術をさらに深めることができます。
- ABA療育支援士は、つみきの会が定める倫理ガイドラインを遵守し、常にクライアントの利益を優先し、客観的なデータとABAの基本原理に基づいた実践を行うことが求められます。
ABA療育支援士資格更新要件
・「ABA療育支援士」の資格は正式認定後、5年間有効です。資格を更新するためには、下記の要件が必要となります。
1.正式認定後、5年以内に以下の講習会などに出席して、10ポイント以上取得すること
- ABA支援者継続講習会 2p
- ABA療育支援士全国集会 2p (実践報告者は4p)
- つみきの会定例会 1p
- つみきの会主催の公開セミナー、勉強会 1p
- つみきの会提携事業所でのつみきの会代表やNOTIA SVを講師とする研修 1~2p
2.5年目に更新試験(筆記)を受けて合格すること
3.継続してつみきの会の会員(正会員ないし準会員)であること
・筆記試験は、指定テキスト「発達障害児の支援に携わる人たちのためのABA入門」最新版の理解を問います。改訂は頻繁に行われますので、試験受験前に最新版を入手して下さい。
更新試験
更新試験は、資格取得日から丸5年を経過した日から遡って、1年間の間に希望される継続講習会にて実施します。希望する継続講習会の実施3ヶ月前までにつみきの会事務局宛にお申し込み下さい。更新試験を受験せずに丸5年を経過した時点で、支援士資格は失効します。
諸費用
支援者養成講座 受講費 |
25,000円 |
ABA療育支援士 仮認定料 |
10,000円 |
ABA療育支援士 正式認定料 |
20,000円 |
(更新時)
資格更新試験料 | 2,000円 |
資格更新料 |
20,000円 (5年に一度の更新時) |
資格取消要件
・以下の各号に当たる事項があるとつみきの会事務局が判断した場合は、資格を取り消します。
- 倫理ガイドラインに著しく違反する行為
- つみきの会テキストの無断コピー頒布など、つみきの会の利益に相反する行為
- つみきの会の退会