つみきの会とは

つみきの会とは

NPO法人つみきの会は、わが子のABAホームセラピーに取り組む親と、ABAセラピスト、その他ABA療育に関心のある医療・教育・福祉関係者の会です。

ABAに関心のある人なら、どなたでも入会することができます。ABA療育の普及のために、非営利で活動しています。

つみきの会の生い立ち

つみきの会は2000年に兵庫県明石市で生まれました。
代表の藤坂龍司は、自閉症の娘を持つ父親です。1997年、わが子が2才の時に「自閉傾向」と診断されました。それからまもなくABAとロバース博士の画期的な研究のことを知り、さっそくロバース博士の著書を取り寄せて、独学で自宅でABAセラピーを始めました。
そのとき、子どもはことばが全くなく、ことばの理解もありませんでした。しかしABAセラピーの結果、わずか1か月で意味のある発語が始まり、1か月半で「ジュースちょうだい」と二語文が言えるようになったのです。
その後も、トイレトレーニングやボタンはめ、数の理解、文字の読み書きなど、生活に必要なあらゆることを、ABAで教えることができました。苦しいこともありましたが、それまでの、ただ成長を待つだけの暮らしより、はるかに明るく、希望に満ちた生活に変わりました。
このすばらしい方法を、ほかの親御さんにも広めたい。そういう思いから、2000年にこのつみきの会を立ち上げました。
その後、自らも大学院に入り直してABAを含む臨床心理学を学び、臨床心理士、公認心理師の資格を得て、つみきの会の代表として親御さんをご指導し続けています。
つみきの会はその後、全国に活動の範囲を広げ、会員数も1000人を超えました。ABAに取り組む親やABAを学びたい療育関係者が集う全国最大の団体として、現在に至っています。

会の活動

つみきの会は主に次のような活動をしています。

「つみきBOOK」その他テキスト・ビデオ・教材の販売

つみきの会のメインテキスト『つみきBOOK』(上・中・下三巻)を始め、つみきBOOK付属DVD、主要な課題ごとの詳細な解説ビデオ「つみきBOOK LIVE」(全54巻)、サブテキスト「つみきプログラム」(全2巻)、「裏つみき」シリーズ、各種カード教材などを、会員限定で販売しています。

つみきメーリングリストの運営

会員限定のメーリングリスト「つみきメーリングリスト」で、会員同士が盛んに情報交換を行なっています。入会された方は全員登録していただきます。

セラピーを実際に行なってみてうまく行かないとき、問題行動の対処に困ったときなど、このメーリングリストに質問を投稿すると、代表や先輩会員がアドバイスをくれます。事務局を通じた代理投稿も可能です。皆、似たような悩みを抱えているので、ほかの人の質問と応答を読むだけで勉強になります。

事務局からのお知らせ、各地のイベント情報などもメーリングリストを通じて流されます。アーカイブやその検索機能も充実しており、情報の宝庫になっています。

定例会・交流会の開催

札幌、新潟、東京、名古屋、金沢、大阪、神戸、福岡など、全国各地で会員対象の定例会や交流会を開催しています。

定例会では、藤坂代表やセラピストによるセラピーデモや、ABAに関する講義を受けられるほか、会員同士の交流会もあります。ここで同じABAに取り組む者同士、話の合うママ友、パパ友を作ることができます。

NOTIA:ABAセラピー&コンサルティング

NOTIAは、つみきの会が独自に育成したABAセラピスト、コンサルタントによる訪問・Webセラピー&コンサルティングサービスです。首都圏、関西圏、名古屋、新潟などで活動しています。

NOTIAセラピストによる訪問可能エリアにお住いであれば、セラピスト訪問サービスに申込みできます。セラピストとスケジュールが合えば、週に1,2回、1回2時間、定期的に訪問し、ABAセラピーをさせていただきます。親御さんとセラピストが対等の立場で協力し合って、お子様の療育に取り組む。それがつみきの会・NOTIAの理想です。

またNOTIAでは、埼玉県和光市や兵庫県西宮などで児童発達支援事業所「ぽぷり」を運営しています。今後少しずつ教室を増やしていく予定です。

入会したら?

つみきの会に入会しても、特に何も義務はありません。退会はいつでも可能です。つみきの会は、わが子のためにABAに取り組む親たちを中心とした、緩やかな集まりであり、定例会などに参加する義務もありません。各自、わが子に、自分に必要な限りで、つみきの会のリソースを自由に利用して下さればよいのです。

入会されたら、まず初級テキスト「つみきBOOK」上(基礎・初級編)から取り組むことをお勧めします。初級課題を全部クリアしなくても、一部の進んでいる課題から、中級課題に進んでくださって結構です。その場合は、ホームページの「テキスト・教材」から、「つみきBOOK」中をご購入下さい。上級課題についても同様です。

分からないことがあったら、「つみきメーリングリスト」や定例会の個別指導、各地の発達相談、NOTIAコンサルティングサービスなどをご利用ください。一緒に頑張りましょう。

医療・療育・教育関係者のみなさんへ

私たちは親としてABA家庭療育に取り組んでいますが、周囲の医療・療育・教育関係者の理解がなかなか得られなくて困っています。

まだABAそのものを知らない方もいますし、ましてABAが北米で公費援助や医療保険の対象となっていることなど知らない方がほとんどです。

そのため、親が「ABAをやっています」というと、怪しげな民間療法だと思われたり、障害を受容できない親が無理なあがきをして子どもを苦しめている、と否定的なとらえ方をする人が多いです。

周囲の関係者がもっとABAに理解を持ってくれて、親を励まし、一緒になって取り組んでくれたら、私たち親子は、どんなにか助かるでしょう。

そこでつみきの会では、医療・療育・教育関係者の方々のご入会を積極的に歓迎しています。医療・療育・教育関係者は「準会員」として、正会員より低い年会費でご入会いただけます。特に小児科医・小児精神科医の皆さまは、無料のゲスト会員としてお招きしています。

入会されても、名前を公開されたり、宣伝のために利用される、といったご心配は無用です。特に「顧問」としてお願いしている先生方を除いて、どなたがゲスト会員・準会員になって下さっているか、ということは、会の外はもちろん、会員にも公にしておりません。また退会はいつでもご自由ですので、安心してご入会下さい。