プログラム紹介
第26号 2007.09.20:「3才頃のプログラム(3)」
<プログラム紹介>
今日のテーマ「3才頃のプログラム(3)」
今月も、私の娘のプログラムを紹介します。今日は、前回からほぼ一ヶ月後、セラピーを始めてから、1年3ヶ月経った頃のプログラムです。
<音声指示>
入れて・出して、おめめつむって、離して、つかんで、にぎって、おいて、分けて しばらく音声指示は休んでいたのですが、この頃、また新しい指示を追加で教えることに力を入れています。
上級課題で伸び悩んでいたので、従来の課題を横に広げる方に力を入れた、という面もあります。でもこういう日常よく使う動詞のレパートリーを増やすことは、後から考えれば、とても大切なことでした。
<動詞の表出>
サイレンがなってる、煙が出てる、火事だ、お水かけてる、お料理してる、ドアが開いてる・閉まってる、ころんだ、おきた、寝てる、起きた、花をつんでる、ふねをこいでる、顔洗ってる、歯みがきしてる、 これは動作カードや絵本を見せて、その状況を説明させる課題です。
「煙」は絵だけではぴんと来ないようだったので、散歩中に田んぼのたき火を見せて教えました。「煙」は理解したのですが、あれから教えるのをさぼっているので、未だに「煙」と「湯気」の弁別が出来ていません。
<新語>
洗濯ばさみ、ビー玉、車、ポケット、袋、トカゲ、おべんとう、クモの巣、タイヤ 「車」というのは、それまで「ブーブー」と教えていたのですが、そろそろ赤ちゃん言葉から卒業させようと思って、教え直したのです。
2才でセラピーを始めた頃は、いったん教えたものを教え直すなんて出来るんだろうか、ととても心配でしたが、実際にやってみると、割と簡単にスイッチできました。
<動物の身体>
つの、くちばし、はね
<叙述文>
~に乗ってる、~に入ってる、~が来た、~が~をなでてる、~と~がお手々つないでる さっきの動詞の表出、と重なりますが、文の形で実際の動作や絵本などを叙述する練習をしています。 <質問の自発>これ何?誰?何持ってる?
<禁止表現>
たたいたらだめ、噛んだらだめ
<二重形容>
赤い四角いつみき、青い丸いつみき 形容詞を二つつけて名詞を形容させる練習をしています。まずこちらが指示を出して選ばせた直後に言わせると教えやすかったです。(例:大人「赤い四角い積木は?」子ども:正解を選ぶ。大人「これ何?」 子ども「赤い四角いつみき」)
<分配>
一つずつ、二つずつ 積木を数個渡して、お皿数枚の上に、指示した個数だけ分配させる課題です。
<代わりばんこ>
綾の番、パパの番 積木を代わりばんこに積む課題です。大人「次、誰の番?」子ども「綾の番」(言わせてから手を離して、動作をさせる)
<順序>
~の次は?
<短期記憶>
何が入ってる?何した?何がない?
<ある/ない>
テーブルの上に3つくらい、物を置き、「○○ある?」と聞いて、テーブルの上にその物があれば「ある」、なければ「ない」と言わせる。 以上です。
藤坂