あれこれ
第8号 2007.04.26:「つみきの会のいま」
<あれこれ>
今日のテーマ「つみきの会のいま」
今日のテーマは「つみきの会のいま」です。
つみきの会には、いま正会員898人、セラピスト会員76人、ゲスト会員59人、準会員35人、賛助会員3人、合計1071人の会員がいます(2006年度末)。 とはいっても、毎年、年度替わりの更新の時期に200~300人はやめてしまわれますので、5月末にはたぶん700人くらいになっているでしょう。その代わり、また一年で200~300人の方が入会されて、全体としては、だいたい正会員で800人~900人くらいの規模を、ここ2,3年は維持しています。
このうち、有料の正会員、準会員、賛助会員が払って下さる入会金や年会費で、つみきの会の財政は支えられています。
NPO法人の中には、自治体などの補助金に頼っているところが多いですが、つみきの会は今のところ、そういう補助金を全くもらっていません。私が忙しくて、そういうところまで手が回らない、というのが大きな理由ですが、補助金をもらってしまうとついそれに依存してしまい、いざ補助金がカットされたときに困るだろう、という気持ちもあります。
お金の話は置いておいて、人の面で、つみきの会の運営を支えているのは、私を含めた一握りの有給スタッフと、たくさんの無給のボランティアスタッフの皆さんです。
有給の専任スタッフは、この3月まで、私と立花さんの2人だけでした。私の自宅のすぐ近くに事務局として一軒屋を借りていて、そこで2人が働いています。
と言っても、私はあちこちコンサルティングに出歩いていることが多いので、留守を守って入会事務や会計などを一手に引き受けているのは、事務兼会計担当の立花さんです。
立花さんのことを男性と思っていらっしゃる方もいるようですが、うら若い女性です。私に似てうっかり者のところがあって、時々失敗もしますが、パソコンに強くて、会計ソフトからホームページの作成まで、一通り何でもこなしてくれます。
この4月から、事務局にもう一人新人が加わりました。セラピストのI さんです。
I さんはまだセラピストの見習いに過ぎませんが、彼女が加わったことで、事務局は急ににぎやかになりました。
ボランティアスタッフの皆さんは、挙げれば切りがありませんが、特に各地の定例会は、それぞれの地域の会員の有志の皆さんが無報酬で運営してくださっています。私は、各地の定例会に参加した後、定例会スタッフの皆さんと、わいわい騒ぎながら軽食を食べるのが、とても楽しみです。
他にも、理事の皆さん、レター会員用の「つみき通信」を発送してくださる方、DVD の発送を担当してくださっている方など、たくさんの方が自発的に仕事を分担してくださっているので、つみきの会はわずかな有給スタッフだけで、効率的に運営できているのです。
スタッフというわけではありませんが、このメーリングリストで、よく情報発信してくださるたくさんの会員さんも、つみきの会にとっては大切な財産です。 入会したばかりの方は、「この人、どんな人だろう」と不思議に思われるかもしれませんが、ほとんどは私と同じように、障害を持つ子どもの親で、自分が入りたての頃、先輩の親御さんのアドバイスに助けられた経験を持っているので、今度は自分の番、と思ってくださっているのです。
メーリングリストには、親以外に、まだ少ないですが、お医者さんや大学の先生、養護学校の先生、プロのABAセラピストさんなども参加されています。時々コメントを下さる安原昭博先生もその一人で、まるでつみきの会会員みんなの主治医のような存在です。大阪で小児科のクリニックを開業なさっています。
つみきの会は自分で言うのも何ですが、ずいぶん変わった会です。親の会、つまり親を中心とする情報交換と支えあいの会、でありながら、特定の療育法に立ち、独自のマニュアルを持つ療育集団でもあります。
しかしこのような二面性を持っているからこそ、この会はここまで大きくなってきたのでしょう。これからも、両方のよい面を生かして、自閉症の子どもたちとその家族のために、本当に役に立つ会であり続けたいと思っています。
藤坂