第69号 2008.08.27:「番外編 ④ 我が家のお姉ちゃん」
名古屋の片桐さんの担当分、最終回です。今回は番外編。お盆を挟んでの連載、ご苦労様でした。
<番外編 ④ 我が家のお姉ちゃん>
我が家には、6歳の息子(自閉ちゃん^^)と、11歳の娘がいます。
小学校6年生、反抗期真っ只中、時々、本気で張り倒したくなるくらいの生意気ちゃん。
夕食のおかずに文句を言う(嫌いな物だと、はぁ~ってため息つくんですよぉ・・・)やらなければいけない事を後回しにする。
注意すると「・・・それで?」と、これまたしれ~っとした顔で言う・・・ぶっちぎれる母!!!
生意気ではあるものの、まだまだ小学生。
「あのさぁ~、あのさぁ~」と、話しかけて来て、とてもおしゃべりだったり、 サーカスで芸をする熊はかわいそうだ!熊は2本足でロープを歩く動物じゃない!
校外学習で化石堀に行った時、先生だけ喫茶店に行ってた!ずるい!
運動会の時、みんな暑いのに、先生の所だけテントがあった!ずるい!!
職員室にはコーヒーがあって、先生の机の上にはお菓子がのってた!ずるぅぅぅい!!!
・・・納得のいかない事に、とても怒りがわくお年頃でもあるようです。
自宅でのレッスンを始めた時、娘は小学2年生。
この頃から、娘には、あらゆる場面で「待たせる・我慢させる」生活が始まったように思います。
今お勉強中だから、一人で遊んでてね。
今お勉強中だから、ピアノは後で弾いてね。
今お勉強中だから、お話しは後で聞くからね。
まだ終わらないの?いつ終わるの?と、部屋をのぞきに来る娘に、下で待ってなさい!と、しかりつけた事は、1度や2度ではありません。
この頃は「レッスンを手伝ってくれる人より、娘の相手をしてくれる人がほしい!」と、本当に思いました。
娘は、3・4年生になってくると、今まで待たされる事に不満を感じていたのが、 「なんでお母さんはこんな事をしているんだろう。」
「たいちゃんは、もしかしたら、何かの病気なのかもしれない」
と言う、疑問・不安な気持ちが出てきました。
この頃よく聞かれたのは
「ねえ、たいちゃんって、病気なの?」「治る病気なの?治らないの?」「いつになったらしゃべれるようになるの?」
病気とはちょっと違うんだけどね・・・、たいちゃんは、お話しするのが少し苦手だよね。でも、練習すれば、お話できるようになるんだよ。
たいちゃん、頑張ってるでしょ?お母さんも頑張るね。だから、もう少し待っててね。
今でも、この説明で通しています。
兄弟がいる環境は、とても複雑です。
たいちゃんに関わる時間が圧倒的に多いので、どうしても後回しになってしまうお姉ちゃん・・・
私は毎日、娘に対する態度は、これで良かったのだろうか・・・と、悩み続けています。
色々我慢をしているのがわかっているので、ついつい甘くなったり、とても厳しく突き放してしまったり。
出来るはずの事が出来ない時など、とても腹が立ちイライラしてしまいます。 考えられる頭があるのに、なんでできないんだ!そんな事くらい自分で考えろ!言われなくても出来るだろう!
時々、感情が爆発して、暴言を吐いてしまうことも・・・
冷静に考えたら、とってもかわいそう・・・
どちらも平等に、どちらにも同じくらい愛情を注いで、どちらも満足する方法なんて・・・あるんでしょうか・・・
小学校への付き添いを決めた時、娘の事がとても気になりました。
娘曰く「クラス(支援学級)があるからそこに行けばいいやん。学校にお母さんが来てる子なんていないよ。色々聞かれるから嫌だ!」
そうだよな~そうだよね~・・・けど、お母さん学校行きますから!
えぇぇぇ!もう最低!!!
学校が始まり、全校集会の時等、なるべく顔を見られないように・・・と、帽子を目深にかぶり、6年生の方を見ないようにしていました。
ただでさえ、あんた誰?という視線が飛んできます。目立たないように・・・目立たないように・・・
そんな親の心配をよそに、ある日娘が言いました。
「今日、一生懸命みんなでお母さんの事呼んだのに、こっち向いてくれんかった!」
「友達が、お母さんに挨拶したのに無視されたっていっとった!」
・・・顔を合わせてもいいんですかい?みんなでって・・・呼ぶな!恥ずかしい・・・
良いお友達に出会えた娘は、幸せもんです。
いつか、弟の障害について、知る時が来るでしょう。
それを、どう理解し、どう受け止めてくれるのでしょう。
言葉が遅い・自閉症・発達の遅れなどの言葉は、頭にはあるものの、それがどういう事なのか分かってはいない様子。
先日、突然「たいちゃんって自閉症だけど、見た目は全然わかんないよねぇ~」っと・・・
ど・ど・どういう事?何言ってんの?分かってんの?いきなり言うなよ!!
そうね~わかんないね~・・・と返すと、「かっわいいよねぇ~、プリティーたいちゃん!天才!おりこうさん!」ですって^^;
そうそう、それでいいんだよ。
弟は、可愛いもんね。2人が仲良しでいてくれる事が大切な事なんだよ。
娘の将来の夢
いつまでも、家族みんなで暮らしたい。
家の庭をつぶして、駄菓子屋さんをやりたい。
そして、みんなで働きたいです。
~小4・作文「私の将来の夢」より~
(おわり)
第68号 2008.08.20:「今までで嬉しかった事 ③ お箸が使えるようになった!」
ミニマガつみき、今月のリレー連載は名古屋の片桐さんです。多くの声援を得て、連載は後半へ。今回はお箸のお話です。
<今までで嬉しかった事 ③ お箸が使えるようになった!>
食事の時、フォーク・スプーンから、お箸に移行する時、最初はエジソンのお箸を使いました。
初めは持つ事を拒んだので、1ヶ月ほど食卓に出しっぱなしにしておき、時々、私が使って、食べる所を見せたりしていました。
エジソンが使えるようになった時「あぁ・・・もう、一生この箸でいい!!」と思いました。
先が平たくなっているので、何でも挟める!こぼさなくなった!これはいい!!
持てる様になったのは、年中の秋。
給食袋に入れて保育園に持っていく。外出する時も、必ず持っていく!
でも、年長になり、就学が近付いた2月、小学校にはエジソンを持って行きたくないなあ・・・と思いました。
給食の時、一人お箸が違うのは、とっても目立つなぁ・・・と。
もっと早く気が付かなくてはいけなかったのでしょうが、どっぷりエジソンに浸かっていたので。
お箸を使う前段階として、エジソンは良いお箸だと思います。
ただ、この箸は、輪っかにはめた指を動かしているだけで、自分でお箸を使いこなしているわけではないようです。
試しに、輪っかを切り取りました。見事に使えませんでした。
PC で「躾(しつけ)箸」を検索。
色んな箸があるある!!値段も色々・・・
就学が近付いていましたし、トイレトレーニング同様、短期間で使えるようになり、値段も手頃な物は??
私が心引かれたのは「はしはじめ」という躾箸。http://www.feetoh.co.jp/hasi/いきなり2本箸で練習するのではなく、3種類の箸で練習するタイプです。
職人さんの手作りと言う所にも惹かれましたし、素材が木です。 プラスチックと違い、噛んで遊んだりすると、余り長持ちしません。
だめになっても、単品購入できるようですが、ケチな私の事、1セットで済ませたい!短期集中!
実際手にしてみると、とてもよく出来ていました。これならできるかも!
今までと違うお箸で、初めは嫌がっていましたが、1口食べられたら後はエジソンで・・・と、段々慣れる様にしていくと 3 日ほどで、1番目のお箸が使えるように。
2 番目に移った時が一番手間取ったかもしれません。一番よく使ったので、ぼろぼろです。
薬指と小指で握る部分が、一気に小さくなり、なかなか安定しませんでした。 でも、1番目に戻ったり、2番に戻したりしているうちに、2週間ほどで使えるように。
でも、3番目のお箸にした途端、持てなくなりました。
何も印のない、普通のお箸なので、どうしていいのか分からないようでした。 そこで「いつか使うかも・・・」と思い、購入しておいたお箸を出しました。「はし上手」http://www.eshopj-hashiryu.com/detail/KS1040.htmlこれは、一本一本独立した普通のお箸ですが、指が当たる部分にくぼみと印があり 上下のお箸で印の柄が違う為、見た目にも解りやすく、とてもよく手になじむ形です。
このお箸で、あっという間にお箸を使いこなせるようになりました。
あとは、普通のお箸を使ったり、形が崩れてきたら、躾箸に戻ったりしているうちに どんなお箸でも、きれいに持てる様になりました。
お箸が持てるようになって、良かった事は、外出時に持ち歩かなくてもいい!と言う事もありましたが 鉛筆が正しく持てるようになり、びっくり!
筆圧も強くなり、はっきりした文字や絵を書ける様になっていきました。 色塗りも、枠からはみ出さないよう、上手に塗れるようになりました。
息子はこうして、お箸の練習をしました。
つみきBOOK(P90)のやり方とはかなり違いますが、一例としてどなたかのご参考になれば・・・と思います。
(つづく)
第67号 2008.08.13:「今までで嬉しかった事 ② オムツ卒業!」
片桐さんによる「うれしかったこと」シリーズ第2弾です。私は明日から一泊二日で家族旅行に出かけますので(ちなみによせばいいのに妻の希望で、白川郷に出かけます。高速道が開通したばかりだし、きっと芋の子を洗うような人出でしょう)、1日早いですが、アップしてしまいます。片桐さん、ありがとうございました。
藤坂
<今までで嬉しかった事 ② オムツ卒業!>
保育園へ入園し、園生活を送る毎日の中で、お友達との違いを目の当たりにした行動に「トイレ」がありました。
3・4歳の年少さんで、オムツの子は、一人もいない・・・
でも、ABAを始めたばかりの息子に、トイレトレーニングは無理なので、じぃ~~~っと我慢・・・
冬、お正月休みに、トレーニングを開始する決心をし、作戦(計画)を立てました。
トレーニング中は、家事を極力したくないが、夫や娘がいては無理である。二人だけになるにはどうしたらいいか・・・
で、二人には「年末年始、実家巡りの旅」に出てもらう事に。
両家には「どうしてもこの機会に外したいからお願いします!」と頼み込み、協力してもらいました。
(12/25)
まず、おまるを用意しました。
息子は、ボタンを押すと音楽が流れるおもちゃが好きなので、メロディ機能付きの物を購入。
リビングに置くと、自ら座り、遊び始めました。
次は、おまるをTVの前に置き、ビデオを観させたり、プラステンや、パズルで遊ぶ時、椅子代わりに座らせました。
息子は、おまるを嫌がるどころか、とても良いおもちゃをもらったような気分でいたようで、座らせる事には苦労なし。
(12/27・28)
TV を観るときや、おやつを食べる時に、おまるを椅子の代わりにして使う。
いよいよ明日から、二人だけでトレーニング開始です。
お菓子・お茶・レトルト食品・惣菜を買い込み、ご飯を山ほど炊き、 ティッシュ・ぞうきん・新しいパンツを準備し、椅子・机・おもちゃ・ビデオ・・・全ての物ををリビングに運び込み、夫と娘を送り出しました。
「なるべく長く旅に出てて!ゆっくりしてていいから!早く帰ってこなくていいからね~!」
12/29~1/3 までの6日間で、トレーニング完了させる予定です。この期間に、なんとしても成功させなければ!
29 日から、ガンガンに暖房した部屋で、シャツだけ着てふりちん^^
おしっこの間隔がわからないので、まずは30分毎におまるに誘いました。
1 時間半で出て、30分後に出て、5時間後に出て・・・と、ばらばら。
でも初日は、とにかく30分毎に誘い続けた結果、何とかもらさずに、おしっこもうんちもおまるでする事が出来ました。
夜はズボンをはかせ、オムツなしで就寝。
30 日。朝一でおまるに。成功!
この日、12時に始めて自分からおまるに座って、おしっこができました!16時にも!
他は、誘い続けました。・・・が、こちらも気が緩み、洗濯物を干しに1分ほど部屋を出た隙に、うんちをされてしまいました。
床にコロンと転がるうんち・・・結構衝撃的でした。
もし踏まれていたらと思うと恐ろしい・・・
またもらされるのが怖くて、ずっと肛門を見続けました。そんなに見てなくてもいいんでしょうが、必死!!!
1 日の午後から、パンツの練習を始めました。
パンツをはいた状態で「パンツ脱いで」と言い、脱がせます。脱いだらビデオを観る。
ビデオを止める→指示する→ビデオ観たさに脱ぐ→褒めてビデオを観せる・・・の繰り返し。
指示すれば脱げますが、見ていないと、はいたまま座ってしまうので、本当に片時もはなれられない。すんごく疲れます。
2 日、パンツを指差してやると脱げるように。でも、自発的には脱げない。
この日までに「おまるでおしっこ」と言うと、おしっこできるようになりました。
うんちは、息子の動きが止まった時を逃さなければ、おまるで出来ました。 しかし、後一歩!のところで「家に帰りたいって泣いたから・・・」と、2人が旅から帰ってきてしまいました。
仕方ない。明日からは、トレーニングを理由に、夫に家事をして頂く事にしよう!!
自分で、ズボンとパンツを脱いで、おまるで用を足せるようになったのは、1月20 日。
それから、比較的早い時期に、トイレでできるようになりました。
感想・・・もう二度とやりたくないです。
1 回トライするだけで十分です。 すんごく疲れました。
出来そうな時期を見定めて、短期間に集中して一気に外す!
出来てよかったぁ~^^
(つづく)
第66号 2008.08.07:「今までで嬉しかった事 ① 言葉が出た!」
皆様、毎日暑いですが、暑さに負けず、お子さんに負けず、家族に負けず、自分に負けずにセラピーに励んでおられるでしょうか。え? 全部に負けてるって? そんな弱気にならずに頑張って下さい。
さて、ミニマガリレー連載、8月担当は名古屋の片桐さんです。片桐さんとは長い付き合いですが、お子さんが2才の時からABAに取り組まれ、今年、お子さんが小学校に入学されました。いまも小学校普通クラスにお母さんが付き添ってシャドーをされています。
その片桐さんに、「ABAを始めてからこれまでの間で、うれしかったことを4つ選んで、それについて書いて下さい」とお願いしました。
今日はその第一回です。お楽しみに。
***
<今までで嬉しかった事 ① 言葉が出た!>
息子は、今年、小学1年生になりました。
毎朝、5歳上の姉(小6)と一緒に、手をつないで登校しています。
その後ろに付いて歩く私。
息子が産まれた時「5歳違いだから、小学校の1年間は、一緒に通うんだ・・・」 と思った姿が、今、目の前にあると思うと、とても感慨深く思います。
入会したのは、息子が2歳8ヶ月(平成16年10月)の時でした。
入会時の目標は「言葉の獲得」
当時週1回通っていた療育センターや、いろいろな所で、言葉の引き出し方を訪ねましたが、決まって言われるのは 「そんなに焦らないで。いつかきっと出ますから、待ちましょう。普通の子育てをすればいいんです。」
・・・してきたんですけど・・普通の子育て・・・待ってたんですけど・・・今までずっと・・・
いつか出るっていつ出るの?いつですか?
なんで待ってなくちゃいけないの?
なんで教えてやってはいけないの?
待望の弟と初対面した時、娘は「おねえちゃんってよんでほしい・・・」と、言いました。
その時を、今か今かと待っている娘の為に、「おねえちゃん」って言えるようにしてやりたかった。
息子は、おとなしく、こだわりも強くなく、何に対しても興味が薄く、そして、全くと言っていいくらい、発語(発音)がない子でした。
息子は、どんな声をしているんだろう。
「声を出している姿」が、全く想像できませんでした。
当時見た夢で、強烈に覚えているのは、
・・ふと気が付くと、息子が喋ってる!やったぁぁ!・・・で、目が覚める。やっぱり夢か・・・ ・・
ふと気が付くと、息子が喋ってる!待てよ、この間は夢だったからきっと夢・・・目覚める。
喋ってる!やったぁぁ!・・・で、本当に目覚める。
11 月から、自宅でのレッスンを始めましたが、なにせ、何にも出来ない。 マッチングは、比較的スムーズに進みましたが、動作模倣は1つ出来て、2つめを教えると1つめを忘れる・・の繰り返し。
やっと3つ出来た!と思って、4つ、5つと教えていて、ふと気付くと前の3つを忘れてる・・・
焦って、出来ない息子に当たり、ガンガンやらせた結果、椅子に座ることさえ拒否するようになってしましました。
早く音声模倣をやりたくて焦り、ランダムローテーションで確認する事や、復習を怠った為です。
いま、初期課題に取り組んでいらっしゃる方、復習はとても大事です。 怠ると、今まで積み上げてきた、何ヶ月もの努力が、水の泡になりますから。
私も何度泣いたことか。 「音声模倣の課題を始める前に、最低、物の名前50個、動作模倣30個、音声指示10個」と、アドバイスを受けていたので、
当時年少でしたが、保育園には火・木の午前中のみ通い、後の時間はレッスンに当てていました。
とにかく音声指示の進みが遅かったので、やっと音声模倣の課題にたどり着いたのは、翌年の8月。
はじめは、つみきBOOK 9・音声模倣 (1)全ての発声を強化する から、始めました。
TV を見ている時など、時々「ふぅえぇ~い」というような音が出るときを狙って、口にお菓子を放り込む。
レッスン以外でお菓子がもらえるなんて!!と思ったのかもしえれませんが、物の見事に反応し、 すぐに「ふぅ」「ほぅ」の様な、不確かな音を出すようになりました。
次は、椅子に座らせ、お菓子を見せて・・・音が出ても、笑ってもあげているうちに お菓子を見せる前に「ほぅ」、もらうとすぐにまた「ほぅ」のような声を出すようになりました。
試しに「あ」といってやると、その日のうちに「あ」がでました。
翌日には「ん」 なぜか、私がベーっと舌を出すと「あばばば」と言うようになり、後「ばばば」の模倣になりました。
50 音表を作り、とにかく、音のレパートリーを増やしたかったので、はっきりした声ではなく 息だけの音 はー、へー、ひーも、やりました。
そして、音声模倣と平行して、鏡を使った口形模倣もしました。 鏡を見る事で、自分の口元を見る事が出来ますし、意識して形を作る事が出来ます。
やりたくてやりたくてたからなかった課題なので、やり始めたときは、とにかく嬉しかったです。
やっとここまで来た!やったるどぉ~!!
しかし、元々発音がない子なので、 「あ」 「ん」 「ばばば」 「え」 「(息だけ)はー」 「は」 ・・・ここまでに1ヶ月。
10 音出すのに3ヶ月。「び」がいえたと思ったら「ぶ」が消える・・・
6 ヶ月が経った頃、新しい音が全く出来ない時期が続きました。 もう限界かも。これ以上は無理かも。
そう思う日が続いた時、入会する時に決心した事を思い出しました。娘の気持ちを考えました。
諦めなくて、本当に良かったと、心から思います。
心を入れ替えてから、面白いように単語が増え、要求語「きて」「やって」「あけて」「やめて」「お茶ちょうだい」や、 単音が増えたおかげで、物の名前も言えるようになりました。
今、字が読めるようになり、字幕を読みながら大きな声で歌っている息子。 「おねえちゃん、書いて」と言って、お絵かき道具を持っていく息子。
会話ができる・・・とまではいきませんが、姉弟で「犬書いて!ドラえもん書いて!」と言いながら、楽しそうに遊んでいます。
先日娘が言いました。
「おかあさん、たいちゃん、もしかしたら音痴かも・・・」 ・・・そうかもね^^
(つづく)