PECSの作り方

PECSの作り方を教えてくださいというメールをよくいただきます。

PECSはとても簡単にできます。

① 好きな画像をプリントします。

② 画用紙のような少し厚手の紙に貼りつけます。

③ ふちを切ります。

④ パウチにかけます。

⑤ パウチのフィルムのふちを少し2~3mmくらい残して切ります。そして裏にマジックテープを貼ればできあがりです。

えっくんの仲間たち

サンディエゴにきて、同じ悩みをもつ日本人のお母さん達に出会いました。

こちらにもサポートグループがあります。

月に一度ミーティングを開き、IEPの話や、学校のこと、地域のこと、

また時には食事にいったり

日ごろの愚痴などをぶつけあったりもしています。

私はこのグループに、いつもささえられています。

今回はこの方々のABAなどによる経験レポートもいくつかご紹介いしたいと思います。

みんなが別人!というくらい成長したSNくんのお話

現在4歳になる息子は、1歳7ヶ月で自閉症の診断を受け1歳9ヶ月から3歳までABAを受けました。

1日2時間、週5日(週10時間)家での1対1のセラピーでした。(個室には入らずリビングでセラピーをし、私が少し離れたところに座って見ているという形でした。)

年齢が低いということで最初は1日1時間から始め、1ヶ月後には1時間30分、慣れてきたら2時間というように徐々に長くしてもらいました。最初はこんな小さい子に・・と迷いもあって何度もこれでいいのかと自問しましたが、泣くのを止めるだけで褒めてもらえる、椅子に座るだけで褒めてもらえるということをやっていくうちに、小さいながらもやればとても褒めてもらえる、好きなご褒美がもらえる。ということを理解しはじめ、模倣が出来るようになってくると出来ることが段々と増えていきました。

始めたときには言葉も指差しもありませんでしたが、セラピーで欲しいものに一回指を当てて(差して)から渡す(使わせる)ようにするというのを何度も何度もやっているうちに最初はただ意味の無い動作でしかありませんでしたが、次第に自分の欲しいものを指差す・指を差すことで、欲しいことを伝えるという意味のある本当の「指差し」へと徐々に変わっていき、それから少しずつ単語が出るようになり4歳になった現在は文章で会話できるほどに成長しました。

セラピーの内容は、最初は泣きやむ事から始まり、指差し・椅子へ座ること・目を合わせること・簡単な模倣をすること・色や形、物の名前を覚えること・生活に必要なトイレや着替え、歯磨きなどもあり特に問題行動があればそれをターゲットにしたセラピー(例えば、息子はいつも走っていて、歩くことが難しく突然危険な場所へ飛び出すことが多かったのでセラピストと外で走らずに歩く練習、「とまりなさい」という言葉で止まる練習などがありました。)を取り入れてやってきました。

これまでの成長は、もちろんABAだけでなく本人の成長する力もあったと思いますし、ABAがどこまで彼の発達を促したのかはっきり示すことはできません。

ですが、指差しも模倣も質問をすることも道路に飛び出さなくなったのも、自然にやり始めたことではなくABAの中で教えられて習得してきたことを考えると、息子には必要なセラピーであったと思いますし、私も学ぶことが出来て本当によかったと思っています。

私は子供が専門家からセラピーを受け、学ぶのはとても有効なことだと思うと同時に親がその療育法(ABAなど)を学ぶことがとても大切だと感じています。子供と毎日接し、育てていく親が理解し、家で実行できることは一番の療育ではないかと思います。

息子は4歳になった今、うまくいかないこともよくありますが人と関わることが大好きです。まだまだ課題はありますが、親の期待を超えて成長してくれていると思います。

天才顔のKくんとかわいいEちゃんのお話

Kは2歳ちょうどで渡米し、2歳半で自閉症と診断されました。当時はmild-autismの診断でしたが、言語は全くありませんでした。2歳半から3歳までは日本人のサイコロジストのところで一対一のセラピーをしていましたが、そのときのチューターはABAのベンダーで経験のある人でしたが、それが本当のABAと呼べるものだったかどうかは疑問です。当時は椅子にすわることはもちろん出来ず、そこから始めました。半年で簡単なパズルがやれるようにはなりましたが、癇癪で短時間で中断することが多かったと記憶しています。

彼が実際本格的なABAを受けはじめたのは3歳から入学したプリスクールです。一年間は半日の授業の中でABAの時間は一日トータル一時間程度。内容は糸通し、パズル、レスポンスを目的にしたトーイプレイ、模倣、カテゴリ−分け、色、数の学習などです。PECSを併用して認知と意思疎通を促すようにすすめていました。他の授業は生徒全員のサークルタイム、外遊び、OT、APEといったところでした。半年たった3歳半で急に物わかりがよくなり、多動がなくなり、言葉が出始め、トイレットトレーニングに成功しました。ABAが効いたかどうかはわかりませんが、学校教育が彼にかなりの影響を与えたことは確かです。

それから4歳になって通常の半日授業に加えて、午後の3時間にABAだけの集中講座が週5日、一年間行われました。彼のいっていた学校は学校区の自閉症研究校で、チューターさんはこれから先生になる人達でした。そこはそういった見習い先生たちの訓練場所でもあったようです。ABAの内容は上に加えて、最後のほうではアカデミックスキルが入っていました。例えば『木の上になにがあるか?』『青い鳥』と絵を見せて答えさせる状況説明をうながすもの、『鳥は木の上にいるもの』『空を飛ぶもの』という認識をうながすものがありました。

当時あわせてRegional Center(発達障害児に対してサービスを出す非営利団体)から自宅のABAを出してもらい、後半の半年間はやっていたのですが、そちらは問題行動をターゲットにした内容でした。同じABAでも学校区とは内容が違うところがあったのが興味深かったです。そちらの内容は色、数、大小などを教えるアカデミックスキルもありましたが、レスポンスやアテンションスキルを促すものが多かったと思います。

結局これらを終えて、物の名前が殆どいえるようになったことと、” I want –“という決まった二語文がいえるようになりました。Yes, No は当時はまだ言えなかったと思います。

5歳(キンダー)になってからは学校のABAはほとんどなくなり、グループセラピーの方に移項していきました。私としてはまだGeneral-question (自分や家族の名前、住所、電話番号などが言える)が未完成だったので(当時は自分の名前は言えるが、それ以上のことは出来なかった)続けてほしかったのですが、年令とバジェットの関係でRegional CenterからもABAは中断されました。そのあたりの学習は学校のIEP(個人年間ゴール)に入れてもらったり、自宅で親が学習させて言える、書けるようになりました。これが完成したのは最近です。(現在7歳)

ABAは自閉症児の学習に非常に効果を与えますが、長い間行ったり、(3年以上?)ある年令をこえると(5歳以上?)行き詰まり症候群に陥るようです。Kの場合私としては行き詰まるまで徹底してやってもらったらもっと学習したかもしれない、という感想もありますが、ABAが嫌いになる前に卒業させられてよかったのかもしれません。5歳以上になるとこちらは小学校になり、ABAの個人指導より、グループから学ぶという本来の授業形態から学べるように仕向けて行くのが将来的にはいいのだと思います。

現在、下の娘(二歳、PDD診断)がABAを受けております。彼女は言語は3単語なものの、自発的なプレイスキルはもともとあるので、非常に飲み込みが早く、始めて二週間で座ってドリルすることを覚え、学習を楽しみにするようになりました。現在、動作模倣、パズル、レスポンスプレイをこなしています。言語模倣は苦手らしくて積極的ではありませんが、模倣発声するようになってきました。(現在始めて二ヶ月)現状ではアテンションスキルが上がったのと、指差しが非常に増えました。

二人のABAを振り返えると、個人によって能力、進み方、内容に違いがあって非常に面白いです。

詰め込み学習の内容が濃いため子供には負担がかかりますが、暗記が主な学習能力の自閉症児には適していると思います。 『模倣する』『ほめられる』『また模倣する』というABAのカリキュラムは、言語発生の原点を学習させているのだということがよくわかります。機会があるならば絶対行うことをお薦めします。(Kママ)

意思伝達がたくさんできるようになったKMくんのお話

次男は現在9歳で、2歳8ヶ月の時自閉症と診断されました。当時ABAはDTTと呼ばれ、3歳未満の発達の遅れている幼児をサポートする非営利団体のホープ・インファント・プログラムの方から家での療育をすると言う事で紹介されたのがきっかけで受ける事が出来ました。

当時の次男は言葉はゼロ、こちらの指示に従う事などまるで理解していない状態でした。また、私自身ABAが何か解らなかった当初はその効果については半信半疑でしたが一番最初のABAを受けた時セラピストさんがおもちゃなどの強化子を使い模倣を50分連続で次男を一度も席から立たせずに行い、自分の目が信じられ無かった事を今でも鮮明に覚えています。ABAも当時は本当に初期で結構厳しいものだったように思いますが、おかげで次男は従う事や模倣、何よりも誉められて嬉しいという「学び」の道理を身につけました。さらに、「ぶつ」、「投げる」等の問題行動の対処の方法も我々親が学ぶチャンスを得られた事は大変重要な事でした。

診断当時はショックと共にどのように何を進めていいかすら見当もつかない状態で焦燥感ばかりがつのりましたがABAを受け、また私達親がその療育方を学べた事は次男の教育の原点であり同時に私達親の教育の原点でもあると思います。どの子供の教育も「一生に一度のチャンス」であり、「その子供の持っている可能性を最大限伸ばす」事に変わりは無いと思います。その点でもABAを受けられたおかげで親としてその時に出来る事が出来たと言う満足感もあります。

テーブルや机の上でするABAを卒業し、診断後5年半経った今でもABAは何らかの形で毎日の生活や学校での学びに役に立っています。現在では簡単な本なども読めるようになったり、映画を見に行ったり、家族で外食に出かけたりと言う事も出来るようになったのは全てこの学びのおかげだと思います。さらにABAを通じ地域の素晴らしい専門家やほかの自閉症児を持つ親ともめぐり合う事が出来、私達も日々学ばせて頂いていると思います。

やんちゃで、楽しいことが大好き! がんばっているKNくんのお話

わたしの息子(3歳8ヶ月)は満2歳のときに自閉症と診断され、さらに満3歳
の検査では重度の自閉症と診断されました。 
満3歳からは地元の小学校の中にある自閉症児のクラスに毎日通っています。
ABAは2歳5ヶ月からスタートしました。
2歳5ヶ月~3歳        12時間/週 (家にて)
3歳~3歳7ヶ月        8時間/週  (学校にて)
3歳7ヶ月~3歳8ヶ月(現在) 17時間/週 (学校にて8時間 家にて9時間)

ABAを始める前は言語はゼロ、音を出すことさえもめったになくおとなしい子で
した。
一人で一つのことに夢中になり、アイコンタクトは本当に乏しく母親にでさえ目

をあわすこともなく、抱かれたり触られたりすることも大変苦手で、人との接触
を避けているかのように感じたのを覚えています。

セラピー(ABA)は1人のセラピストと1対1で個室で行います。
ABAをはじめた当初、それまで自由奔放に過ごしてきた彼にとって、人と長い時
間束縛されて一緒に過ごすことはとても辛かったようです。(もしかしたら環
境、生活リズムの変化によるものだったかもしれませんが) 1ヶ月近く疲れき
るほど泣き叫んでいました。 やがてだんだん人といることに、そして「学ぶ」
と言う環境に慣れてくると今度はイスに座る練習、おもちゃで遊ぶ(正しい遊び
方で)、模倣などを学びます。
イスに座る練習は、はじめはイスに”ちょこん”と一瞬座っただけでもたくさん
ほめられ、大好きなクッキーをご褒美にもらってました。 それができるように
なると、次は5秒、10秒、30秒と座れる時間を徐々に長くしていきます。

どんな練習(訓練)でも、少しずつ進めます。 見ているだけでも気が遠くなる
ような道のりです。 同じことを毎日何週間もやることもあります。 そしても
し100%の確立できるようになっても、それを忘れないようにまた何度も何度
も繰りかえし、やがてそれが自然にできるようになってゆきました。

2歳7ヶ月からOTとスピーチセラピーが始まり、2歳8ヶ月で待ちに待った言語
が出始め、3歳からは学校がスタート。 このころから急に私(母親)になつき
抱っこを何度もねだったり、私の近くにわざわざおもちゃを持ってきて遊んだり
することもありました。アイコンタクトもとてもよくなり何秒も目が合い続けた
り、また相手の表情や声をよみとることもできるようになりました。
私はセラピストが教えている最中のドリルに関してはあまり介入しないように
し、彼ができるようになったドリルをいっしょにやって、たくさん褒め、そして
一緒に喜ぶ役に徹することにしています。
言葉が出始め、理解力がついてくるとABAの飲み込みもとても早くなったように
感じます。

このように”人とのかかわり”が持てるようになったことが、彼にとってABAの
最大の成果だと思います。 
そしてどの子にもそれぞれの性格、機能にあった療育でなければいけないと思います。

IEP会議って??

-アメリカのIEP会議って???-

みなさんももうすでにご存知のようにIEP(個別指導計画)会議

こちらアメリカでは最低年に一度は開かれます。

これは子どもが年間を通じて、どのように学ぶかを親と先生やその子どもにかかわる

関係者達と話合い決めていくものです。えっくんのIEPに参加してくださるメンバー

担任の先生、学校区からのAutismスペシャリスト、言語の先生、OTの先生

PEの先生、そして、えっくんが通常だったら行く年齢のクラスの先生(1年生だったら

普通級の1年生を受け持つ先生)、ホームプログラム担当のスーパーバイザー、

リージョナルセンター(国)からエジュケーショナルコンサルタント、(親がつまずいたときなど

代わりに代弁してくれたりする、強力な助っ人です)プライベートのスピーチの先生、

そして、私たち、が参加して、計画を立てます。

このIEPは法的な書類であります。

したがって、IEPで書かれたことは確実に実行しなければなりません。

ですので、中にはIEPに弁護士などを連れてくる場合もあるのです。

学校側が、あれもしています、これもしていますと言葉で言っても

IEPに書かれていないと、しなくてもいい事と同じになります。

そのため、親としては、事細かいことをIEPに書きみ、チームの同意を

求めることが必要になってきます。

療育が進んでいると言われているアメリカでも

地域によってはずいぶんとIEPの方向性も違ってくると思われます。

ですので、一概にはこれがいいとはいえないのですが

昨年からの息子のIEPをご紹介したいと思います。

-えっくんのIEP-

えっくんのIEPは毎年5月に開かれます。これはAnnual Goalといって

総合年間の計画のIEPです。

PEP-Rテストを学校でして、その評価のもとに計画書を作成します。

まず、IEP会議の前に私たち親は学校に息子がどのように年間を通じて学んで欲しいかの

設定を書き上げます。(私たちの場合です)

私はいつもBehavioral Intervention for Young Children with Autismという

わが子よ声を聞かせてでもおなじみのキャサリンモーリスさんが書かれた

書物を参考に、計画を立てます。

そしてそれを学校に提出します。

すると先生は私たちの親が希望する方向も考慮にいれながら、年間の計画を作ってくれます。

それを今度はIEPでどの方向でそのプログラムを立てるかを先生、学校区のAutism Specialist

学校の言語の先生、OTの先生、ホームプログラムのスーパーバイザー、ときにはプライベートの言語療法士の先生、国からのエジュケーショナルコンサルタント(親が希望した場合)そして私たち親とで話し合いながら、計画をたてます。

この計画はとてもこまかく数値で表されます。(以下参照)

IEPをみただけでは実際のプログラムを教室でどのようにしているのかはわかりません。

IEPを元に先生がその子にあった方法を検討し、教材などの作成をし

データをとって行きます。

このデータを親も管理することはとても重要で、データの表れによっては

IEPをまた再度開き、プログラムの変更をしたり、しなければなりません。

今年度もすでにIEPを開き、息子のプログラムの建て直しなどをしました。

あと2回のIEPを行う予定でいます。

えっくんのIEPの中の1ページです。

必要科目受容の名づけ 
年間目標
5月5日05年までにえっくんは受容の名づけ、8つの物を自然な環境設定の中でサ
イン言語の補助により先生とそのスタッフの記録に基づき80%正確に出来る様にする。
評価進行状態 
 
短期の目標
11月04年までに、えっくんは受容の名づけ、3つの物を自然な環境設定の中でサ
イン言語の補助により先生とそのスタッフの記録に基づき80%正確に出来る様にする。
  
 
短期の目標
03月05年までにえっくんは受容の名づけ、6つの物を自然な環境設定の中でサ
イン言語の補助により先生とそのスタッフの記録に基づき80%正確に出来る様にする。
 

えっくんはPEP-Rテストの結果でも受容の名づけがとても不得意です。

何年も何百回も試行をつづけてもランダムローテーションになると

混乱します。

いわいる、キャパシティが1しかないのです。

バナナを教えます。すると何十枚のカードのなかからバナナを選択することができます。

ここまではいいのです。しかし・・・・

りんごを教えると、また同じくりんごを何十枚のカードの中から取ることができます。

しかし、この覚えた2つをまぜてしまうと混乱します。

そのため、このIEPのたった一ページの項目にすごい時間をかけて

どのようにしたら学べるか、壁をクリアできるかを話しあいます。

強化子は学校ではどうするか、家ではどうするか、言語の時間ではどうするか、

SDの出し方はどうするか、すべて統一したほうがいいなど・・・

彼の回答はどこまでが正しく、どこからが不正解か、

SDを出したとき、目線を合わせないようにする。

などいろいろと話合います。

今回のIEPでは正解した場合、デスクから即離れ、般化した状態でも

試行をするということにしてみました。

しかし、それでもなかなかむずかしいようですがデスクで学ばなくても

どうやら実用性のあるものはできてきているようです。

たとえば、そこのごみを拾ってゴミ箱にすてて・・・というような

ことはできるのです。

また、靴下と靴を履きなさいと言うとできるのです。

しかし、デスクで靴下ちょうだいとなるとなかなか難しいので

デスクでのトライアルはあまりしないようにしました。

IEPの中に自然環境の設定とあるのはそのためです。

このようなページが20数ページにもわたってあります。

その項目はこちらです。  

1.書く(自分の名前を書く訓練) OTの時間

2.切る (2かくの線を切る) OTの時間

3. 感覚統合(感覚統合によってどのくらい落ち着いて座ること
       または活動に参加できるかを図る。)OTの時間

4. コミュニケーション 5つのサイン言語、またはジェスチャーを用いてのコミュニケーション

5. 連続動作 6つの機能的な動作を視覚やスケジュールなどを用いて、の訓練

6.シンボリックプレイ 4つのシンボリックプレイ(象徴的なあそび)

7. スケジュール スケジュールボードのアイコンを白黒に表示する。

8. 自主的な活動 6タスクを自主的にこなす。

9.読む 8つの絵と文字のマッチング

10.コミュニケーション 7種類の色をサイン言語、PECS、などで表す。

11.プリアカデミック 6箇所の身体の名前の理解

12.プリアカデミック 受容の6種の色の名前

13.表出言語 10の表出言語を般化させる 言語療法の時間

14.受容言語 10の受容言語(動作)○○見せてという指示で行う。言語療法の時間

15.口の運動 口の動きの訓練

16.発音の訓練 b.p.m.n.ng.w.d.t.k.g.h のサウンド

17.種類 PECSを用いて種類を表す。

18.家族構成 PECSを用いて家族の名前を理解する。

19.要求 PECSを用いて、要求を増やす。

20.動作 PECSを用いて動作を表現する。

21. Yes,No の質問 PECS を用いる

まだ他にも体育の時間などの項目があるのですが、このように細かく表示され

さらに数値と期間をあらわしています。

そしてこれではどのように試行をするかはIEPの書類だけではわかりません。

これを元に先生は生徒にそって、プログラムを立てます。

-親の希望の導入-

また、親の希望などを導入していく場合は

やはりIEPの最後にチームミーティングノートという用紙にひとつひとつ記載されます。

これをチームが同意をするか、そうでないかで実行されるものそうでないものがでてきます。

今回私たちが学校に要求したことは、PECSをフルに活用して、

もっと質の高いコミュニケーションを図ること、

それにはチーム全体がプロフェッショナルからトレーニングを受けること。

学校でとっているデータを毎日家に持って帰ってくること。

スピーチセラピーをプライベートのスピーチセラピーと協力して行うこと。

休み時間に一人でいることがないこと

どこにいくにもPECSブックをもっていくこと

などをこちらからお願いいたしました。

IEPは毎回、話しがもつれたりして難しいのですが、

学校にしろ親にしろ、そしてプライベートで行っている言語療法などもすべて、

同じような目的で協力しあう体制があります。

その部分はとてもよいことだと思っています。

-アセスメント-

また、IEPで大切なのはアセスメントです。

えっくんが使っているPECSなどや子どもの問題行動など必要性のあるもは

アセスメントを学校に希望します。

希望したアセスメントは学校側が却下する場合もありますが

子どもに必要があれば、アセスメントを行い、現在の時点ではどのレベルにいて

将来的にどこまで伸びるかの評価をしてもらいその結果をもとに

IEPを開き、プログラムを導入するということもします。

こちらでは様々なサービスが存在しますが、それをどのようにして親が我が子の為に

獲得するかが一番大変なところです。

現在えっくんはアッセッシブテクノロジーというアセスメントをしております。

PECSを含め、パソコンやタイプライターなどいろいろなディバイスの必要性や

彼のレベルをはかるものです。

また結果がでたらお伝えしたいと思います。